AutoCAD互換とは

AutoCAD(オートキャド)互換の歴史

AutoCADとは(オートキャド)とは

AutoCAD(オートキャド)は、オートデスク株式会社が開発する汎用のCADソフトウェアです。建築・土木・機械分野をはじめとして、汎用CADとして多く利用されているCADソフトです。

AutoCAD(オートキャド)、IntelliCAD(インテリキャド)、Open Design Alliance(オープンデザインアライアンス)のCADソフトの動きと、AutoCAD(オートキャド)互換の歴史について

MarComp社(米国のベンチャー企業)がDWGファイルへ直接アクセスできるツールキット(AUTODIRECT) を開発。 Autodesk社の登録ディベロッパーとして、ライセンスをはじめる。このツールキットは、改良が積み重ねられDWGファイルの2.5から14までをサポートする。Softdesk社(A/E/Cマーケットの米国最大手のAutoCADアドオンソフト開発会社)内の開発チームが、極秘プロジェクト(コードネーム Phoenix)としてIntelliCADの開発がスタートする。AutoCADに置き換わるCADとして、当初から互換CADを目標に開発が進められる。
Autodesk社がSoftdesk社を9,000万ドルで買収。これにアメリカ連邦取引委員会から独占禁止法に抵触の疑いがあるとしてクレームがつく。協議の結果、Softdesk社が所有するPhoenixの資産及び技術者を2007年まで買収又は技術者の取込みはしないという条件で買収が認められたと言われている。Phoenixの技術者は新たにBoomerang Technology(B.T.)社を設立しプロジェクトを継続する。ビジネスグラフィックス分野を開拓したViso社はCAD市場参入を決定。B.T.社を670万ドルで買収する。これによりAutodesk社と全面的に対決することになる。1998年2月Visio社は、本格的なAutoCAD互換CADのIntelliCAD98を349ドルで発売。※日本では未発売
1998年2月Visio社は、CADデータベースのオープン化戦略をとる。非営利組織のOpen_ DWG_Alliance(ODA)を設立し、買収したMarComp社の資産を無償で提供。世界中のCAD/CAM 関連企業に参加を呼びかける。Visio社は、非営利組織のIntelliCAD TechnologyConsortium(ITC)を設立。ソースコードを含めIntelliCADの全資産をITCに譲渡する。ITCは、ソースコードをオープンにし、製品開発の協力をCADベンダーに呼びかける。Autodesk社は、これを受けActrix製品を終息させる。ここにおいてAutodesk社とVisio社のバトルが完全に終結する。
Autodesk社のObjectARXに相当する開発環境”TX”を発表。オープンソースの課題であるフォーク(枝分かれ)問題を解消するためにメンバー規約の変更を行う。その結果、メンバーは、IntelliCADをベースに独自のAutoCAD互換CADを開発できなくり自動的に各社製品の基本ベースが統一されることになる。”DWG”の商標に関してAutodesk社とSolidworks社が合意。それを受けODAとしても今後”DWG”を使用しないことに。DWGDirectの新しい名称は”Teigha”となる。

IntelliCADって?

ITCのWEBサイト

■ AutoCAD互換CAD
■ プログラムソースは非営利組織が管理
■ 17ヶ国語に翻訳

IntelliCADは、米国非営利組織のIntelliCAD Technology Consortium(ITC)によってソースコード及びブランドが管理されているCADソフトウェアで、AutoCADとのコマンド及びデータの互換性が高く、アプリケーション開発会社がAutoCADに代わるプラットフォームとして利用できるように開発が行われている。ITCは、直接IntelliCADの販売は行わず、ITCの商用会員となった企業が、それぞれ商用に利用できるように独自の仕様を加えて商品化している。現在、IntelliCADは、英語、ドイツ語など17ヶ国語に翻訳され世界中で利用されている。

OPEN Disign Allianceって?

ODAのWebサイト

■ CADデータフォーマットの公開を促進
■ プログラムソースは非営利組織が管理
■ 40ヶ国、1000社以上の企業が加入

Open Design Alliance(ODA)は、CADのデータフォーマットを広く公開できるように推進している米国の非営利組織である。IntelliCADは、開発当初からODAの提供するツールキットをCADのエンジンとして採用しており、ITCとODAは非常に密接な関係にある。現在、40ヶ国1,000社以上の企業が会員となっており、著名な企業としては、アドビ、オラクル、シーメンスやGoogleなどがある。
Autodesk社以外のほとんどのCAD関連企業が加入しており、Microstationのベントレー社は、ODAに自社のオリジナルフォーマットのDGNと高精度にデータ交換できるようにその内部情報をも提供している。

Autodesk vs Visio

Visio社の戦略製品 IntelliCAD98

Autodesk社の Actrix

過去10数年の2次元CADの歴史を振り返ると、Autodesk社が、AutoCAD LTよる裾野の拡大とアプリケーションメーカーの買収戦略により、2次元CAD市場で名実ともにNO.1の座を勝ち取っている。この過程でのAutodesk社の最大の正念場が、Visio社との戦いであったように思われる。当時、Autodesk社は設立15年程度、売り上げは4-5億ドル。一方、Visio社は、1990年代初頭設立の急成長のベンチャー企業。売上げはAutodesk社の半分にも満たないが、ユーザー数ではVisioがAutoCADをすでに超えており、株式時価総額では両社は拮抗していた。

 

Visio社の挑戦を受ける形でAutodesk社も対抗策を打つ。当時、メディアも大きく取り上げ、CAD業界がこの話題で沸騰した。その最中、突然巨人Microsoft社がVisio社を買収する。結果的に、このMicrosoft社のVisio買収が、手強い競争相手を消滅させてしまうことになり、2次元CAD市場で Autodesk社の独り勝ち状況を生むことになった。

 

確かに、いくつかの競合製品は存在するけれども、AutoCADの“敵”としての実力不足は否めない。もし、Visio社が健在であったならAutoCADが現在このような価格で販売されていることもなかったのではないかと思われる。

 

その後、IntelliCADは、オープンソースになったとはいえ、大きな支援者を失い、開発計画も大幅な縮小を強いられることになる。そして、欧米では、”IntelliCADは、過去に話題となった終わった商品”というイメージが定着してしまう。しかし、終焉したと思われていたIntelliCADは、地道にバージョンアップを重ね、徐々に実力をつけ、出荷本数も毎年増加を続ける。特に2010年以降は、IntelliCAD Technology Consortiumをスピンオフして独自の互換CADを開発する企業や、IntelliCADとは生い立ちが異なる企業の躍進もあり、互換CAD間の競争も激しくなっている。その結果、品質や性能も10年前とは比べものにならないほど改善させている。

 

2017年現在、日本語対応している互換CADとして
インテリジャパンの IJCAD 以外では、

 

Graebert(ドイツ) の ARES Commander
Bricsys(ベルギー)の BricsCAD
Dassult Systems(フランス)の Draftsight
Zwsoft(中国)のZWCAD
ジェイドラフ(日本:東京)のJDraf

 

などがある。

 

インテリジャパンが目指すもの

日本には、多くの優れた国産CADが存在するがゆえに日本全体から見たときに生産性が落ちているのでは? ひとつひとつのCADは、日本市場の特殊用途にも対応し、生産性は高いものがあります。しかし、他のCADとのデータ互換性という点で問題があります。海外との取り引きなどCADデータのやりとりが増える中、このデータ互換性の悪さが付加価値の生まないデータ変換・修正作業などを発生させています。また、データ互換問題以外にも各CADの仕様が異なるため、その習得が負担になっています。日本全体から見れば大きな損失です。

 

一方、新興国では、AutoCADが圧倒的なシェアを占めているため、CADデータのやりとりで
不要な作業はほとんど発生しません。また、AutoCADを使えるようになれば、
それで2D/3D_CADの習得は完了です。このように現状の不統一なCADの状況が、
日本企業の競争力を殺ぐ原因の一つにもなりかねません。
これも、ガラパゴス化の一つといえます。

 

インテリジャパンは、AutoCADとその互換CADで日本の主要な2D/3D_CADのフォーマットを
.dwgで統一することを目指しています。もちろん、AutoCADではカバーしきれない特殊な市場には、純国産CADや特殊な外国製CADが必要です。
しかし、それ以外の主要なマーケットを.dwgで統一することが、日本全体の生産性アップにつながると考えます。

 

実現するために必要であると思うもの

■低価格
■製品の品質・性能における一定基準の確保
■OSなど最新の環境で利用できること
■サポート体制
■日本市場のニーズに対応した日本製互換CAD
これらを提供することをインテリジャパンの使命と考えています。